円高の理由と通貨ペアの不思議な関係。
なぜ円高になるのか?は様々な理由があります。
世界の基軸通貨としてのドルは揺るぎないものですが、リスク回避のための「受け皿通貨」として円が買われて円高となることも理由のひとつです。
なぜ、円が「受け皿通貨」になりえるのか?についても理由がありますが、今回は心理面からのアプローチで考えてみたいと思います。
心理的要素が相場に多大な影響を及ぼすことは言うまでもありません。
「不安だから売る」
「先行きが不透明だから様子見」
等々です。
急激な下落の場合も、下落を見て「乗り遅れたらヤバい!」という心理が働いてより一層の下落を引き起こします。これも集団心理と言って良いと思います。
心理だけでなく、あともう一つ注目すべき要素があります。
自然の摂理に照らし合わせると、上昇より下落の方が勢いが付きやすいのです。これについては以前の記事にも書きました。
hit-and-runtacticsbo.hatenablog.com
改めて通貨ペアをよく見ると、クロス円のチャートはすべて円が後ろに付いているのがわかります。すべて、○○○JPYの形で円が後ろに付きます。(ちなみに、ユーロはすべて前に付きます。)
JPYが必ず後ろにくるという通貨ペアの形は、下落=円高を意味します。
このことは、下落の方が勢いが付きやすいという自然の摂理と無関係とも思えません。円がチャートの位置関係において、下落のポジションにいるということ。このことが円高にも影響があるのではないでしょうか。
つまり、
「ドルが不安だから・・・」
「ユーロが不安だから・・・」
「ポンドが不安だから・・・」
の場合、都合よく「安定感のある円」が後ろにいる(下落の位置にいる)から心理的に受け皿として買われやすい状況を生んでいると考えられます。
円高の理由は円が強いからというわけではなく、消去法で円が買われていることはご存知だと思います。消去法で円が選ばれる理由には、円が都合よく買いやすいポジションにいることも心理的な要因のひとつだと思うのです。
バイナリーオプションのトレードを考えると、円高でも円安でもどちらでも影響はありません。むしろ、どちらかの傾向がはっきり出たほうがトレードしやすい状況となります。
バイナリーオプションで勝つためには経済の知識は必要ないと言う人がいます。それはある意味正しいのですが、ある意味では間違いです。前提とする知識があった方がトレードは有利になります。為替の勉強はトレードで勝ち続けるためには必須ですから。
とことん「流れに乗る」こと。これがバイナリーオプションの本質です。となれば、「流れを読む」ために勉強することもまた必然です。